番外編:「美容院」
先日、久しぶりに美容院へ行きました。美容院、何年ぶりだったでしょうか。最後の抗がん剤投与からは11ヶ月目でした。
初めて毛髪が抜けたときの衝撃を覚えています。 頭皮の毛穴の抵抗力が全くなく、抜けるというよりは取れるという不思議な感触で、掴んだ毛束が掴んだ分だけするん、と落ちました。
夫は、「初回でそのリアクション、勘弁してくれ。どうせ全部ずる剥けるんだから、いっぺんで受け入れよう。」と言いました。
今だからこそ少し笑えますが、その時は本当に不安と恐怖で胸がはりさけそうだったのです。
今回、私の髪を切ってくれたのは、“メディカルビューティーラウンジ”というお店です。 私の髪はまだ7センチくらい。ショートカットなので、たくさんの選択はありませんが、スタッフの方々がヘアスタイルの相談に気さくに応えてくださったおかげで、久しぶりの美容院をすごく楽しむことができました。私と同じように罹患した方々のカットを取り扱うことも多いということで、さすがだなと思いました。ヘアスタイル、とても気に入っています。
それにしても驚いたのは、待ち時間に提供されるファッション雑誌が、タブレットの電子マガジンだったことです。私が闘病している間に、世の中は刻々と変化していたのだなあ、なんて思いました。
かつては美容院で、「どの雑誌を手渡されるか」によって、「自分の見た目年齢を宣告されている」というようなかけ引きがあったものですが、そんなわずらわしい問題も一気に解決ですね☆
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